昨年ガザから脱出した新生児たちはその後どうなったのか……?

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 イスラエル軍の激しい攻撃にされされているガザ地区。

 昨年ここから28人の新生児がエジプトへ脱出していたそうです

 新生児といえば、常に保護の必要な存在です。まだ首もすわっていない、寝返りもできない、目もみえない。しかも口もとまで乳首を持ってきてもらわないと乳を飲むことさえできない弱い生き物――。

 保護者にとっては24時間片時も目を離すことのできないひ弱な存在なのです。

 そんな赤ちゃんたちが親から離れてどうやって生き延びたのでしょうか。

目次

エジプトへ脱出した新生児たち

 最初ニュースのタイトルを目にしたとき『新生児』という文字に目を奪われました。

 新生児と聞いて自分の心に湧くイメージは可愛らしい、癒やされる、愛おしい――そういったふんわりとした優しいものです。

 ところがそんな祝福される存在である新生児という単語が、『ガザ地区』という今では破壊や死傷者など悲惨なイメージを伴う言葉とならんでいること自体に違和感を覚えました。

 当時は下記のような状況だったそうです。

イスラエルは当時、イスラム組織ハマスの司令室が地下にあるとして病院周辺を激しく攻撃。水や燃料、医薬品が不足し、連日のように犠牲者が出ていた

引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/ae0b976a3b5e3e31de1d849576e4a920c7f70f2c

救われた新生児の今

 記事によると現在はカイロの養護施設で9人の新生児が暮らしているそうです。

戦時下の混乱でほとんどが保護者を伴わずにガザから脱出。付き添った看護師2人が今もエジプトに残り、生活を共にする。https://news.yahoo.co.jp/articles/ae0b976a3b5e3e31de1d849576e4a920c7f70f2c(引用元)

 28人のうち10人が死亡というのは悲しい結果ですが、一方、9人が保護者と再会できて今は他の暮らしているというのは素晴らしいことですね。

 もしも脱出できずにガザに残っていたとしたら――と想像すると一層、その思いを強くします。

世代連鎖の憎しみの先

家族を殺された悲しみから生まれる憎悪と暴力

 ただ、記事の最後にも触れられていますが、懸念されるのは、生き延びた子供たち、またその兄弟らが、イスラエルに対する憎しみをさらに強くしていくことでしょう。

 彼らの心から家族を殺した相手に対する憎しみが消えないのは当然のことです。抑えろというほうが残酷でしょう。

 しかし憎しみの連鎖が続く限り、戦争は終わらない。憎しみが相手への、というより相手国への暴力へと結びついていくからです。

 この先も闇しかないのか……と暗い気持ちにさせられてしまいますね。

戦争を決断したのはだれか? を考える

 しかしよく言われることですが、戦争を決断したのは組織のトップです。

 そして実際に前線で攻撃をする兵士らは、彼ら一人一人は、上から命令を受けて任務を遂行する個人に過ぎません。

 ましてや故郷を破壊され傷つき命さえ奪われる、ごく普通に暮らしていた一般の人々は、どちらの国の国民であっても残酷な暴力の被害者であることに違いはないのです。

この連鎖に終わりはないのか……?

 こうして考えていくと、どんどん虚しい暗い気持ちになってきますね。

 戦争とそれによって破壊される土地や人々の暮らし――。

 これは時代が下っても同じで昔々から連綿とつづいていることです。

 ということはこれからも続いてしまうということ……? この世に神はいないとつぶやいてしまいそう。

 どこかで終わりになる、穏やかで平和な世界が広がる――ということはないのでしょうか。

 たとえ理想であるとしても、それを何とか現実のかたちにできないか、一人一人が考えて何かしらの行動に出ることはできるかもしれません。

 最初は小さな一歩から――。

 まずは選挙で貴重な一票を投票するところから、でしょうか。積み重ねって大きいです。

 そこを蔑ろにしては何も始まらないのかもしれないとおもいました。

 

 

 

 

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